バリ島には多くの伝統的な村があります。
今回紹介させていただくのは、バンリ地区にあるペングリプラン村です。
この村は、インドネシア人だけでなく外国人観光客を魅了するバリ島の観光名所のひとつです。
ペングリプラン村が観光名所として注目されたのは、村人たちが建築様式を統一するといった伝統を守り続け、村を綺麗に保っているからでしょう。
そして、”世界で最も綺麗な村”と呼ばれるようになりました。
ペングリプラン村の特徴の一つとして、建築様式があげられます。
とてもシンプルな住宅風の建物で、有機材料で作られた環境に優しい作りになっています。
建物は石材やバナナの葉で作られ、ドアには彫刻が施されており、家を美しくしています。
様々な植物や樹木も育ち、村の雰囲気を更に美しくしています。
バリ島の村の建築物には伝統的な村のレイアウトがあります。
ペングリプラン村は、バリの空間配分であるトリ・マンダラというコンセプトに従って三つに分割されたレイアウトになっています。
その三つとは、Utama Mandara (ウタマ マンダラ)、Madya Mandara (マディヤ マンダラ)、 Mandara Nisuta (ニスタマンダラ)です。
Utama Mandara (ウタマ マンダラ)は信仰と崇拝の神聖なエリア、Madya Mandara (マディヤ マンダラ)は住居として使用するエリア、Mandara Nisuta (ニスタマンダラ)は居住者の埋葬のための特別なエリアです。
ペングリプラン村は112ヘクタールの土地に建っており、50ヘクタールの農地、45ヘクタールの竹林、4ヘクタールの材木林、9ヘクタールの住宅地、4ヘクタールの聖地と公共施設に分かれています。
上から村をみると、この緑地は居住エリアよりも広いことがわかるでしょう。
バリには宗教儀式の一つにNgusaba(グサボー)があります。
この儀式はNyepi(ニュピ:バリのお正月)の日を迎えるために行われます。
この期間中、ペングリプラン村でもフェスティバルが開催されます。
内容としては、バリの伝統的な衣装のパレード、文化技術のパレード、様々な団体からBarong Ngelawang(バロン グラワン)まで多岐にわたります。